Nice Day JOURNAL -GLOSTER-

メンズのカジュアルスタイルにおいて王道といえばアメカジだが、「今年はブリティシュの流れが見逃せない」とフレディ&グロスターのMD兼バイヤーである杉本 南さんは語る。その真意と、どのようにコーディネートすれば今年っぽい雰囲気が生まれるのかを聞いてみた。

 

今秋はブリティッシュスタイルが街に溢れ出す!?

ドレス(スーツ)の世界では、Vゾーンが浅めでチェンジポケットを備えるなど、英国風のディティールはすでに3~4年ほど前から注目されている。そこで大事なのは、伝統的な英国スタイルではなく、これまでの流れである軽快なイタリア仕様とうまくミックスされたものが特徴となっている点だ。その流れは、カジュアルスタイルにおいても今年から本格的に注目を集めている。

 

「昨年あたりから、コレクションブランドがバーバリーのコートを取り入れたり、リメイクをするなど、ブリティッシュおよびチェック柄が話題になっていました。リアルクローズの世界においても、90’sリバイバルのなかでストリートスタイルが再注目されていたこともあり、次にトラッドがくるだろうというのは予想の範囲でしたね」

 

フレディ&グロスターのチェック柄は使い勝手抜群!

 

そんな世界的なトレンドを踏まえて、グロスターではこの秋冬からチェック柄のアイテムが数多く発表されている。定番人気の「スタンドフードブルゾン」にもチェック柄が登場した。しかし、とくに注目したいのは「TR チェック スラックス」だ。

 

「グレンチェックとガンクラブチェックの2種類という定番柄を用意していますが、どちらもコーディネートしやすい落ち着いた色味にしているのが特徴です。これならば気軽にチェック柄を取り入れられると思います」

 

テーパードがありつつも、膝から下はストレートになった使い勝手のいいフォルム。また、ウェストのドローコードは取り外しが可能で、イージーパンツ風にもスラックス風にもはけるなど、親しみやすいモデルに仕上がっている。

 

TR Check slacks ¥8,500+tax / 8-0682-5-59-001

 

 

 

チェック柄アイテムは、コーディネート内で1点に抑える

 

今年はいつもと違う自分にチャレンジしたい。そんな人にとって、ブリティシュスタイルはもっとも身近なものになりそうだ。とはいえ、これまでチェック柄を取りいれたことのない人にとっては少々戸惑ってしまいがちなことも事実。そこで杉本さんに、初心者に向けたコーディネートのポイントを聞いてみた。

 

「チェック柄はときに主張が強くなることもあるので、コーディネートの中で1点に絞るのがいいかもしれません。パンツの場合は、無地のニットと合わせれば上品で温かみのあるスタイルが完成します。また、あえてパーカーなどカジュアルなものと合わせてもいい。デニムよりも上品な雰囲気が生まれます。とはいえ、グロスターで扱っているチェック柄はどれも色味を抑えているので、誰でも簡単に取り入れることができると思いますよ」

 

上品でおしゃれな雰囲気が生まれるチェック柄はこの秋冬の注目アイテム。杉本さんは最後に、「挿し色としてテラコッタ(素焼きの陶器のような色)など、暖色系のものを小物で取りれるとグッとおしゃれになりますよ」とも教えてくれた。

 

ぜひとも今年の秋に挑戦してもらいたいアイテムだ。